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極限コヒーレント光科学研究センター小林研究室の小澤陽助教が第33回(2012年秋季)応用物理学会講演奨励賞を受賞

小澤陽助教

  極限コヒーレント光科学研究センター(旧先端分光研究部門)小林研究室の小澤陽助教が第33回(2012年秋季)応用物理学会講演奨励賞を受賞しました。応用物理学会講演奨励賞は,春季および秋季の学術講演会において,応用物理学の視点から極めて価値のある一般講演論文を発表した若手会員に授与されるものです。小澤氏は本学術講演会で”真空紫外周波数コムによる精密分光実験”という題目で発表を行いました。

  本研究で小澤氏は高平均出力Yb(イッテルビウム)ファイバーレーザーを用いて真空紫外線の波長領域(50nm~150nm)における高繰り返し超短パルスレーザーを開発し、原子の精密分光実験に応用しました。 開発されたレーザーは光周波数コムと呼ばれる高度に制御されたくし状のスペクトル構造をもっており、小澤氏はこの真空紫外光周波数コムを用いて、キセノン単原子の147nmにおける光学遷移エネルギーを高い精度で決定しました。 これは光周波数コムを用いた精密分光の分野を真空紫外線領域にまで拡張する研究として高く評価されました。

(公開日: 2013年04月01日)