東京大学物性研究所一般講演会
『ソフトマターの科学』
■プログラム
日時:平成17年11月13日(日)14:00~16:30(13:30開場)
場所:東京大学柏図書館AVホール(柏市柏の葉5-1-5 東京大学柏キャンパス内)来聴歓迎 (入場無料、定員160名、同時通訳はありません)
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講演Ⅰ
- 題目:
- 「Ellipsoids Pack Better Than Spheres: Experiments with Candies, Colloids and Crystals
パッキング(ものの上手な詰め方)の物理 ― キャンディ、コロイド、結晶、による実験 ―」 - 講師:
- Professor Paul M. Chaikin (ポール・M・チェイキン)
ニューヨーク大学(・プリンストン大学)教授 - 要旨:
- 同じ形の立体をできるだけ隙間なく詰め込む方法は、有史以来、人々が考え続けてきた古い問題の1つです。このパッキングの問題は、ミクロな世界では、結晶、アモルファス、不均質系、多成分系といった物質のいろいろな存在形態を考える鍵になります。今回はキャンディやコロイドを用いた実験を取り上げ、パッキング問題の物理を紹介したいと思います。
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講演Ⅱ
- 題目:
- 不思議な物質 -ゲル-
分子の網で水や油を取り込む - 講師:
- 柴山充弘(しばやまみつひろ)
東京大学物性研究所教授 - 要旨:
- 私たちの身のまわりにはソフトマターと言われる、高分子、液晶、コロイドなどの材料がたくさんあります。身につけたりする物だけとっても、めがねのレンズ、コンタクトレンズ、衣服、化粧品、などなど。日用品、電化製品、自動車、産業資材などに目を広げると、もうそこはソフトマターが氾濫していますし、こうした材料がないともはや生活が出来ないほどになってきています。
私の講演では、こうしたソフトマターの中でも、熱い、熱い視線を浴びているゲルについてお話しします。ゲルは食品や化粧品などのあらゆるところに入っています。でも、それだけではありません。あなたの体は殆どゲルから出来ています。目はその最たる例です。そこで、ゲルがどうやって作られるのか、どういう仕組みになっているのか、どういった特徴があるのか、何がおもしろいのか、いかに私たちの生活を豊かにしているか、サイエンスとしてどのように位置づけられているか、などをやさしく解説します。さらに、皆さんと一緒に「分子の網で水や油を取り込むゲル」の不思議を解き明かすべく、光子と中性子を使ってゲルのミクロの世界を探検します。
■お申し込み
東京大学柏地区庶務課へ電子メール、ファックス、はがきのいずれかでお申し込みください。
「東大物性研講演会申込み」として、氏名、年齢、住所、連絡先(電話番号、ファックス番号、電子メールアドレス)をご記入のうえお送りください。
■お問い合わせ
東京大学柏地区庶務課
住所 〒277-8581 柏市柏の葉5-1-5
電子メール issp-syomu@kashiwa-jimu.u-tokyo.ac.jp
ファックス 04-7136-3215 電話04-7136-3207
主催:柏市、柏市教育委員会、東京大学物性研究所究
(公開日: 2005年10月25日)