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中辻研(D1)の李其放氏、応用物理学会の英語講演奨励賞を受賞

fig1中辻研究室D1の李 其放氏が2020年度応用物理学会の英語講演奨励賞を受賞しました。この賞は応用物理学会スピントロニクス研究会において英語講演を行った学生講演者の中から、各分類で最も素晴らしい発表をされた方に授与されるものです。

受賞対象となった発表タイトルは「Monte Carlo Simulation of Magnetic Behaviors of Ferromagnet with Long-range Interaction」です。

バンド構造に非自明なトポロジーを持つ量子相は、異常ホール効果のようなめざましい性質をもつトポロジカル物質を生み出されます。中辻グループはトポロジカル効果の実用化するデバイスの創出に力を注いでいる。そのようなデバイスの性能向上のためには、適切な強磁性スピン配位の探索が期待される。

李氏は、モンテカルロ法を用いて強磁性体におけるスピン配位を研究しています。双極子相互作用(DDI)をもつ強磁性体の計算においては、確率的ボンド切断(stochastic cutoff (SCO))法が計算時間をめざましく短縮することが知られています。宮下グループ(物性研究所・理学系研究科物理学専攻)との共同研究により、粗視化アルゴリズムとSCOアルゴリズムを組み合わせることで計算の効率化の開発を行いました。この方法では計算時間が粗視化グレインの大きさに反比例して短くなります。本手法は低温で安定かつ正確な結果を与えることが期待されます。

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(公開日: 2021年03月05日)