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黒田健太助教、表面科学会学術講演会の講演奨励賞を受賞

近藤研究室の黒田健太助教が、第36回表面科学学術講演会の講演奨励賞新進研究者部門を受賞しました。2016年11月29日-12月1日に名古屋国際会議場で行われた日本表面科学会の主催する学術講演会にて、表面科学の発展に貢献しうる優秀な一般講演論文を発表した、満32歳以下の研究者に与えられる賞です。本賞は、5月20日に開催された本学会通常総会で贈呈式が行われました。

受賞対象となった講演題目は”トポロジカル絶縁体におけるディラック表面状態の超高速ダイナミクス”です。

トポロジカル絶縁体は、絶縁体でありながら、物質の最表面だけが金属状態を示す物質です。このような機能の発現には、物質表面の電子が寄与しており、その詳しいメカニズムは世界中で研究が進められています。黒田氏は、世界に先駆けて中赤外領域の短パルスレーザーと時間分解光電子分光を組み合せた測定を行い、トポロジカル絶縁体で発生しているディラック表面電子の光励起をフェムト秒で分解して詳細に観測しました。その結果、中赤外励起によるディラック表面状態の直接光学遷移を見出し、それによってスピン偏極した表面電流が発生している事を実証しました。この光誘起表面流の発見と励起過程の解明は、光で電子スピンを制御する光スピン制御につながる重要な成果といえます。


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(公開日: 2017年06月01日)