散乱長密度

 中性子散乱の場合、散乱能は散乱長と呼ばれる量で与えられます。原子、原子団、分子あたりの散乱長があるわけですが、実際に必要なのはそれらの物質単位が占める体積で割った、散乱長密度が計算に使われます。散乱長密度の差がコントラストとして散乱振幅、形状因子、構造因子などの計算に使われます。

 NIST(アメリカ商務省国立技術標準研究所)が便利な散乱長密度計算用HPをもっています。ご利用ください。

Scattering length density calculator (NIST)

 また、元になる各原子、同位体の散乱長、散乱断面積の表は下記のNISTのサイトにあります。

Neutron Scattering Lengths and Cross Sections (NIST)