物性研短期研究会

高圧物性セミナー 21 :圧力誘起量子相転移

Last update: 2003. 1. 27

 

 ・日時:

2004年2月5日(木)〜6日(金)

 ・場所:

東京大学物性研究所 6F 大講義室

 ・世話人:

高橋博樹、上床美也、大橋政司、加賀山朋子、東正樹、小坂昌史、
光田暁弘、落合明

 ・趣旨 :

 近年、圧力をパラメータとする研究が盛んに行われてきている。特に最近の学会や国際会議では多くのグループが高圧下のデータを報告しており、国内外を問わず非常に多くの物性研究者が高圧実験に興味を持ち導入を考えていると思われる。この様な発展は、最近の高圧発生技術と測定技術の進歩と普及に負うところが大きく、それぞれの物性測定に適した圧力発生装置が考え出されて進歩してきている。
 これまでに、最も普及している高圧装置は技術的な制約から 2GPa(以下 1GPaはおよそ1万気圧)以下に限られており電気抵抗をはじめ帯磁率、熱膨張、比熱、熱電能、NMR、dHvA 効果などの各測定が行われている。一方、2GPaを超える領域は個人の技量によるところが大きいながらも、独創的なアイデアで精密測定が行われており、研究者人口も増加の一途である。
 このような状況の中で、本短期研究会では、圧力誘起量子相転移をキーワードとし、圧力をパラメータとした物性測定について、圧力下物性測定、圧力発生技術、圧力下物質創成を中心に議論を行い、この分野でのさらなる発展を促していくことを目指す、我が国の高圧下物性研究の一層の発展に資したい。