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Seminar
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放射光セミナー: LaNiO3極薄膜における次元性制御金属絶縁体転移と界面ダイポール形成
標題: 放射光セミナー: LaNiO3極薄膜における次元性制御金属絶縁体転移と界面ダイポール形成
日時: 2014年2月25日(火)  午後3:30~
場所: 物性研究所本館6階 第4セミナー室(A614)  
講師: 坂井延寿 氏
所属: 高エネルギー加速器研究機構 物質構造研究所
要旨: 近年の酸化物薄膜作製技術の発展により、強相関酸化物においても原子レベルで平坦な表面および界面を持つ薄膜や超格子の作製が可能になっている。これに伴い、界面における電気的・磁気的相互作用や量子井戸構造における量子化を利用して、バルクでは発現しない物性を探索する試みが精力的に行われている。典型的な常磁性金属であるLaNiO3においても、数原子層程度の薄膜や超格子構造では、磁気秩序を伴った新奇な絶縁体状態が発現することが報告されている [1, 2]。

 本講演ではこのLaNiO3に対して放射光光電子分光法を用いた研究として、LaNiO3における膜厚依存金属絶縁体転移の起源の解明[3]とLaNiO3薄膜とSrTiO3基板間における界面ダイポールの形成について報告する。また、観測された界面ダイポールを用いた新たな物性制御の可能性についても議論したい。

[1] R. Scherwitzl, et al., Phys. Rev. Lett. 106, 246403 (2011).
[2] A. V. Boris, et al., Science 332, 937 (2011).
[3] E. Sakai, et al., Phys. Rev. B 87, 075132 (2013).
世話人: 和達 大樹 (内線:63400)
e-mail: wadati :at: issp.u-tokyo.ac.jp