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Seminar
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[その他セミナー/研究会]
第31回 極限コヒーレント光科学セミナー「コヒーレントフォトン技術によるイノベーション創出」
標題: 第31回 極限コヒーレント光科学セミナー「コヒーレントフォトン技術によるイノベーション創出」
日時: 2015年7月31日(金)  午後3:00~午後4:00
場所: 物性研究所本館6階 第1会議室(A636)  
講師: 湯本 潤司
所属: 東京大学 理学系研究科
要旨: レーザー技術の進歩により、レーザーの電気から光への変換効率が飛躍的に向上しつつある。そして、「フォトンコスト」は劇的に低下し、金属やガラスの切断、融着など、様々な製造現場にレーザーが導入されつつある。しかしながら、レーザー光による切断を考えた場合、その現象は、「非線形」、「非平衡」、「開放系」という非常に難しい物理であり、その本質は、未解明の部分が多く、今後のレーザー加工技術の性能向上、また、それによって製造された製品の信頼性確保などの点で、基礎に立ち戻った取り組みが求められている。さらに、フェムト秒領域の極短パルス光を用いた場合は、非熱的なレーザー加工が期待され、これまでのレーザー加工技術を大きく変える可能性が秘められている。
 その一方、最近、欧米では、「Industry 4.0」や「Industrial Network」という取り組みが話題になっている。これは、製造技術と情報ネットワークの融合による製造現場での革新を目指したもので、ターゲットの一つとしてmass productionからmass customization へのコンセプトの転換も上げられている。さらにその先に進めるためには、デジタル化と加工技術の融合だけではなく、材料や素材、更には学理も含めたトータルソルーションとして考える必要がある。
 我々は、文科省/JST COI Streamプログラムの一つとし、「コヒーレントフォトン技術によるイノベーション拠点」を推進している。(2013年11月から9年間のプログラム) このプログラムでは、参画企業と協力し、ターゲットを明確にしたレーザー技術の究極を追求するとともに、現在のレーザー光加工技術を、「光で切るとは、何か」という基礎に立ち返り、そこでの知見を、新しいテクノロジー、イノベーションにまで発展させることを目指している。
 我々の取り組みを紹介すると共に、産学連携についても議論させていただきたい。
世話人: 谷 峻太郎 (内線:63356)
e-mail: stani :at: issp.u-tokyo.ac.jp