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[物性研ニュース]
朱琳さん(秋山研究室特任研究員)が太陽電池国際会議PVSC42でBest Student Paper Awardを受賞
秋山准教授(左)と朱琳さん(右)
秋山准教授(左)と朱琳さん(右)
  物性研・秋山研究室のJST-CREST特任研究員(2015年3月まで、東京大学大学院・理学系研究科・物理学専攻・博士課程在籍)の朱琳さんが、2015年6月14-19日に開催された太陽電池国際会議:42nd IEEE Photovoltaic Specialists Conference (PVSC42)でBest Student Paper Awardを受賞しました。会議の最終日6月19日に受賞者発表と授賞式が行われ、朱さんに賞状と賞金が贈呈されました。

  受賞論文の題目は、「Characterizations of radiation damages in multi-junction solar cells focused on subcell internal luminescence quantum yields via absolute electroluminescence measurements」です。宇宙用多接合太陽電池が放射線ダメージを受けたために起きる効率劣化の物理を、エレクトロルミネッセンス絶対光量から定量評価し、内部輻射率を指標として明らかにしたものです。物性研、中国華東師範大学、産総研、JAXA、京都大学の共同研究です。この成果は、朱さんの2015年3月の博士論文の内容の一部です。

  PVSC国際会議は、シリコン、III-V族、有機物などあらゆる太陽電池をカバーする世界最大かつ最高峰の太陽電池国際会議で、毎年、変換効率世界記録が報告される重要な会議です。今回は、46か国からの投稿があり、米国が約44%、日本とドイツが共に約6%でした。全部で1029件の発表があり、そのうち学生(投稿時点で学生の身分をもつ著者)からの発表は374件でした。Best Student Paper Awardは、それらのうちの口頭発表に選ばれた学生の発表の中から、11の領域ごと最大1件のベスト論文を選出するものです。今年は、10人の学生が受賞しました。朱さんは、領域7(宇宙用太陽電池)からの選出でした。
http://www.ieee-pvsc.org/PVSC42/awards-student.php

対象論文:
Lin Zhu, Masahiro Yoshita, Shaoqiang Chen, Tetsuya Nakamura, Toshimitsu Mochizuki, Changsu Kim, Mitsuru Imaizumi, Yoshihiko Kanemitsu, Hidefumi Akiyama, “Characterizations of radiation damages in multi-junction solar cells focused on subcell internal luminescence quantum yields via absolute electroluminescence measurements”, 42nd IEEE Photovoltaic Specialists Conference (PVSC-42), #901, New Orleans USA. June 14-19, 2015.