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[物性研ニュース]
軌道放射物性研究施設・助教 藤澤正美氏が日本放射光学会第1回功労報賞を受賞
藤澤正美氏
藤澤正美氏
  2014年1月12日(日)の日本放射光学会第27回総会にて藤澤正美氏が第1回功労報賞を授与されました。この報賞は放射光利用技術・支援の永年に渡り功績のあった方に日本放射光学会が授与するものです。

  藤澤正美氏は1975年3月に東京大学物性研究所入所し、1981年4月に同所附属軌道放射物性研究施設(現在:付属極限コヒーレント光科学研究センター(LASOR)軌道放射物性研究施設)に配置換をしてから現在までの32年間に渡って、放射光科学に不可欠なビームラインの研究及び技術開発をSOR-Ring, Photon Factory, SPring-8, UVSOR放射光施設にて従事してこられました。

  藤澤氏は1997年までSOR-RINGの運転、ビームライン全般の維持、改良に携わり、そして主に、BL-1でセヤーナミオカ型分光器のon-line化、基本的な分光測定装置の製作、立ち上げ、維持に従事されました。1986年からはPhoton Factory BL-18A,BL19でのビームラインの建設作業に携わり、主にBL-19Bの分光器の設計と立ち上げを行われました。そして本年2014年のBL-18A,BL19の廃止に至るまでその維持・管理にも貢献してまいりました。SPring-8では1995年からSPring-8 BL-25、2008年からはSPring-8 BL07LSUでのビームライン建設作業に携わり、ビームライン分光器や集光鏡システムの設計や製作、偏光解析装置の立上げを行われました。そして昨年(2013年)もUVSOR BL5Uのビームライン分光器の建設に携わり、主に設計を担当されました。

  藤澤氏が4つの放射光施設で設計・建設してきたこれら真空紫外・軟X線ビームラインにおいて、これまで数多くの放射光実験が実施されてきました。これらビームラインでユーザーが着実に研究成果を上げることができたのは、影で支えとなってくれた同氏の高い技術と努力に支えられてのことです。藤澤氏は現在もこれまでのビームライン技術を活かして超短パルス軟X線用の分光器の設計、製作及び開発だけでなく、培った技術を次世代に伝えることも大事に考えて取り組まれています。光科学の未来のために、藤澤氏の今後の活躍と指導に期待が寄せられています。

日本放射光学会第27回総会での授与式の様子。
村上会長から藤澤正美氏へ賞状が授与されました。
(2014年1月12日、広島大学国際会議場)
藤澤正美氏がSOR-Ring BL-1にて
最初に立ち上げた分光測定装置