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[物性研ニュース]
浜根大輔 特任専門職員(電子顕微鏡室)と山浦淳一 助教(X線測定室)の研究グループが共同で「新鉱物」を発見
物性研究所の浜根大輔(特任専門職員/電子顕微鏡室),山浦淳一(助教/X線測定室)と皆川鉄雄(准教授/愛媛大学),大西政之(個人研究者)を加えた研究グループが共同で新鉱物「愛媛閃石」を発見しました。
 愛媛閃石は120種類以上存在する角閃石という鉱物グループの中で,クロム(Cr)を主成分にもつ非常に稀な角閃石であり,国際鉱物学連合(IMA)の審査で新鉱物と認定されました。愛媛県東赤石山から発見された緑鮮やかなこの鉱物は,緑豊かな愛媛県にちなんで「愛媛閃石/Ehimeite」と名付けられました。
 愛媛閃石は翠緑色の柱状結晶で,シリコン(Si),アルミニウム(Al),クロム(Cr),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na),酸素(O),水酸基(OH)からなり,単斜晶系の複鎖状構造を有しています。角閃石は地球の表層(地殻)に普遍的に分布し隕石中にも存在するありふれた鉱物ですが,これまでにクロムを主成分とする角閃石は知られておらず,このような角閃石は人工合成も成功していません。愛媛閃石は三波川変成作用に伴って生じる変成流体とクロム鉄鉱との反応で形成されたと考えられる,世界初のクロムを主成分とする角閃石となります。

愛媛閃石の学術論文は,日本鉱物科学会が発行する国際紙,Journal of Mineralogical and Petrological Sciencesの2012年2月号に浜根・大西・皆川・山浦・斉藤・門田の連名で掲載されます。


産経新聞朝刊(11/3,東京本社発行)の科学面に愛媛閃石に関しての記事が掲載されました。
msn産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111103/scn11110309380001-n1.htm