ISSP - The institute for Solid State Physics

Seminar
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[物性研ニュース]
第5回ISSP学術奨励賞・ISSP柏賞

 東京大学物性研究所では平成15年度から物性研究所所長賞としてISSP学術奨励賞およびISSP柏賞を設けました。ISSP学術奨励賞は物性研究所で行われた独創的な研究、学術 業績により学術の発展に貢献したものを称え顕彰し、ISSP柏賞は技術開発や社会活動等により物性研究所の発展に顕著な功績のあったものを称え顕彰するものです。
 平成19年度も多くの推薦がありましたが、所内の各部門主任・施設長から構成される選考委員会による審議の結果、次の1名および1グループが第5回の受賞者と決定しました。なお授賞式は3月12日午後、物性研究所大講義室において行われ、引き続き柏キャンパスカフェテリアにおいてお祝いの会が開催されました。



第5回ISSP学術奨励賞
大谷 実 (物性理論研究部門 助教)
「固液界面における第一原理分子動力学シミュレーション」
液体と固体の界面における電気化学反応を理解することは、燃料電池や次世代Li電池の開発など実用上も重要な課題ですが、これまで微視的な理論を構築することが困難でした。大谷氏は有効遮蔽体(ESM)法という独自のアイデアに基づく理論的手法を用いて、白金電極原子と水分子からなる系に対して量子力学的な第一原理計算を実行することにより、水の電気分解という最も基本的な電気化学反応を、原子・電子のレベルでミクロに解明することに成功しました。この成果は大きな注目を集めており、今後更に最適な電極材料の探索や、生体膜における現象など多彩な問題への応用が期待されます。

第5回ISSP柏賞
物性研50周年記念事業チーム
物性研究所は平成19年に創立50周年を迎えました。これを記念して、創立以来の歴史を紹介した記念パンフレットや、物性科学の一般向けの啓蒙書が製作され、また専門家を対象とした記念シンポジウムや、「これから50年後の科学は?」と題した一般向けのパネルディスカッション、記念式典・祝賀会などが開催されました。第5回ISSP柏賞はこれら一連の50周年記念事業の企画・立案から準備・実行に至るまで、ボランティアとして貢献した方々に贈られました。